ウザク本3で気になったところ
2022/07/19追記
たまに見返すとどうやって解決したんだっけ?ってなるので追記。
私が当時読んだときは、この本は「受け入れ枚数」の話をしているものと解釈していたが、実際には「打点込みの期待値」を元にすべての議論が進んでいる。
そこさえ理解して読めば大体はなんとかなるはず。
2019/5/4追記
ウザクさんにお答えいただきました。下のリンクから会話が辿れるのでよかったらどうぞ。
元ツイート
宣伝的なものは前回したので、今回は気になったところ。
※どれぐらい中身に触れていいのかよくわかっていないので、問題があれば修正致します。
戦術について
テーマ41A
打3mにならないのはなぜ?
打3mは受け入れ17種58枚、好形9種30枚、ノベタン除くと8種28枚。
打6sは受け入れ13種45枚、好形9種30枚、ノベタン除くと8種26枚。
好形テンパイ数は変わらず、愚形の受け入れも増えてテンパイ率が高くなるのが打3mです。
本では好形テンパイ率が低くなってしまうとあります。*1
その理屈だと「早い愚形テンパイよりも数巡遅い好形テンパイの方が勝る」という話になってしまわないでしょうか。
マジで?
これが「単純な受け入れだと打3mだが、好形テンパイ枚数で打6sは上回る」という話ならわかります。愚形テンパイの数を減らした方がよい、とは思えないのですが、そうなのでしょうか……。
テーマ58
"イーペーコーはタンヤオのような全体役ではない上に、1ハン役なので無理して狙うほどの価値はありません。"
この文章って
イーペーコー→「全体役でない」「1ハン役」→無理して狙う価値はない
イーペーコー→「全体役でない」「1ハン役なので無理して狙う価値はない」
のどちらでしょう?
おそらく前者だと思いますが、
全体役でない→無理して狙う価値はない
のロジックがよくわかりませんでした。
テーマ64
テーマ41と同じです。
好形枚数が違うため、打4pより打7p2sが優れているのはわかります。
打7pと打2sの比較で、打7pは愚形テンパイが1種4枚増える。
打2sはツモ6pで3面張に取れる。
これで「愚形1種より3面張の可能性を残す」ならわかりますけど、「愚形テンパイが少ないほうが有利」というのは違和感がありました。
仮にそうだとしても、そもそもの受け入れが少なければ少しの愚形テンパイも大事なはずで、受け入れがどの程度広いときにこれを採用するのかは気になります。
テーマ75AB
打2sってほんとですか?両面両面のイーシャンテンで?
あまりに発想の外の打牌で、何がどう有利なのか……。
目先の両面を拒否して"自然に三色が狙える"は無理があるように思います。いらない対子を1枚切って、その後のツモに委ねる方がまだ自然です。
それともこの感覚は経験から来るただの思い込み……?
自分がなぜ違和感を抱くのか、納得できないのかを言語化したつもりです。
これらのテーマが正しいなら取り入れなければと思っています。
コメント、リプライ等で教えていただけると幸いです。(リプライの方が嬉しいです)
その他(表現等)
テーマ1
"『雀頭』とはヘッドのことなので"
とありますが、「雀頭」は知らずに「ヘッド」を知っている人間がいるとは思えません。短く「雀頭はヘッドとも呼ばれます。」でよいのではないでしょうか。
シミュレータ
"シミュレータだと"
って表現がちらほら見られますけど、これはいいんですかね……?
「シミュレータではこっちの方がいいと出ました!」ってただの権威付けでしかなくて、一番忌避すべきものだと思います。
データを公開しろとまで言うのは読み手側の横暴だと思いますが、なんだか納得いきません。
あと参考サイトってなんで21Pでちらっと紹介してるだけなんでしょう。
せめて「はじめに」か「おわりに」にあるべきなのでは。
*1:ここでいう好形テンパイ率とは、好形テンパイ枚数/テンパイ枚数