最終巡の形テン収支

形テンで危険牌を押したときの局収支を考えます。

条件として

  • 子一人がテンパイしている(自分が押した場合収入1500,オリた場合支出1000)
  • 打点は満貫程度(リーチの有無、ドラの見え方で可変) とします。

オリた場合の局収支は-1000点です。

押した場合の局収支は
放銃率×放銃打点+1500×非放銃率
なので、押し得になるにはこれが-1000点を上回ればいいわけですね。
放銃打点を8000とすると放銃率が25%の牌までは押してもよいことになります。まじか。


あまり直感的ではないですが、まず1つの原因は押した場合とオリた場合の比較をしていることですね。基準が-1000点なので結構押し有利になります。

もう1つは分散の大きさです。押した場合+1500点~-8000点の変動があり、放銃するとこの先終戦ということもありえます。局収支が同程度なら安定のためにオリを選択した方がいいことも多いです。

局収支が1000点ほど上回れば明確に有利と言えるので、プラマイゼロを基準に考えると放銃率15%ぐらいまではざっくり押して良さそうです。良形率も加味すると残り筋5本程度の無筋まで。こう考えると大して変わらない気もします。

局収支に従っていい平場や、南場でも着順が変わるような状況なら押し。それ以外はオリた方が無難でしょうか。数字の上では押し有利なことは頭に入れておきたいです。
またテンパイ者が子一人の状況しか考えていないので、他家の動向で牌の危険度を修正する必要がありますね。



最後に実戦譜もどき。

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残り筋5本、通ってない1pを切れば流し満貫。流し満貫は性質的には形テンと同じで、貰える点数が8000点もあるバグ技なのでめちゃくちゃ押し有利です。
南1微差のラス目、3000点を縮めることで連対にもぐっと近づくので、これがただの形テン(1p不要牌)だとしても同じく1p押しがよさそうです。